真空脱泡注型



 成形型にA液,B液を混合したレジンを充填し、その後真空チャンバーに入れて負圧をかけレジン内部の気泡や水分を除去します。
チャンバー内を常圧に戻してから成形型を取り出し、硬化するまで放置します。内部気泡がほとんどない為組成が密になり、強度も高まります。
また、細かいディテールが良く再現されます。




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真空注型


 真空チャンバー内でレジンの混合及び成形型への充填作業の完了後、常圧に復帰させて放置・硬化させます。
もっぱら高精度、高品質の試作品の製作に用いられ、使用するレジンの物性も高く、特殊なレジンを使用することが多い注型方法です。
当社では特にABSに類似するレジンを使用してエアガン等の製造に使用します。
また、クリア製品の中でも注型難度の高い物の場合にも使用します。
生産効率が低く、素材自体の価格も高いため付加価値の高い製品に用いることが一般的です。



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遠心注型


 ディスクタイプの成形型をスピニングマシーンにセットし、中央からレジンを注ぎ込み遠心力と求心力により充填及び硬化させる注型技術です。
特徴は成形速度が早いことであり、真空脱泡注型に比べ安い価格で生産できます。
ディスクサイズは基本的に12インチ径ですが、今後大口径のディスクが搭載できるスピニングマシーンの開発を進めたいと考えています。




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回転成形

 中空製品を成形するために用いられます。当社が独自で開発した自転・公転をコントロールできる専用のローテーションマシーンに成形型をセットし、硬化が完了した時点もしくはゲル化が完了した時点で機械から外します。主として車両のカスタムパーツ(例えばリアウィング)や等身大のドールなどの製品に使用します。使用するレジンも特殊な樹脂でドールのようなウレタンエラストマー(ゴムウレタン)も使用します。また、ガレージキットの比較的大型で特殊な物にも使用します。



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常圧注型



 常圧下でA液,B液を混合したレジンを成形型に注ぐ重力式の注型方法です。
一般的には製品下部から上部へレジンを上昇させていきます。
当社ではモデルガンのストック等の大型製品などに用いります。
残留気泡を如何になくすかが本注型のノウハウとなります。
ものによってはガス抜きを多数加工しなくてはならず、製品の見栄えに影響を与えるので意外と難しい面もあります。
レジン注型の基本となります。



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