RC BERG LTD.

RCベルグさんから発売の『冬坂五百里』
素晴らしい造形に女性の方の購入も多いとのこと！
こちらをパッケージアートのイメージに倣って仕上げてみました。

- はじめに -

このキット・最初から色分けされた『カラーレジン』で出来ていますので、塗装しなくても組み立てるだけでかなりの再現度で完成させることが出来ます。手描きでは難しい瞳も､デカールが付属・しかも予備付きですので失敗しても安心！

組み立て自体もプラモデルよりむしろ簡単・少ないパーツでハメ合わせも良いです。
接合面に真鍮線を用意するなどの、いわゆる軸打ちも必要無しと判断し、私も瞬間接着剤のみで接着しました。

パーティングライン(製品が作られるときに出来る合わせ目のスジ)が気になるようでしたら、スポンジヤスリ#400で消して、そのヤスリ傷を#600から#800で均すように仕上げ、最後の最後に艶消しのスプレー(トップコート)を吹いてあげれば充分かと思います。

- プライマーを塗る -

塗装するなら､脱脂してプライマー吹きしてあげれば､色毎に分割されたパーツは塗装しやすいことこの上ありません。レジンキットは初めてと言う方にもオススメです。

- 下地色を活かした塗装法 -

今回､パッケージアートの(水彩画の様な)イメージを再現するにあたって､RCベルグさんが正確に再現した成型色を活かし､シェード(影になる部分)とハイライト(明るい部分)を塗料でつけることとしました。

予め成型色より暗い色を影(シェード)になる部分に塗り、明るくなる部分(ハイライト)を筆で乗せて､その境目を､薄め液を少し含ませた筆で､ランダムに溶かすようにボカして馴染ませます。

筆を少しずつペタペタすると溶け出して､下地の成型色が覗いてきます。失敗しても基本となる色は素材のカラーレジンですので､やや希釈強め(やや薄めですね)のシェードとハイライトを筆で重ねることで何度でもやり直しが効きます。好みの感じになるまでこれを繰り返します。じっくり取り組んでみてください。

最後にツヤを整えるため、艶消しのトップコートをスプレーすると､グッとイイ感じになりますよ！

　▼ 使用したカラー(全てクレオスラッカー)

■ 髪
no.332ライトエアクラフトグレーにno.42マホガニーごく少量をシェードとして使用

■ 上着
no.13ニュートラルグレー＋ホワイト少量にハイライトはno.338ライトグレーFS36495

■ スカート
no.326ブルーFS15044
ハイライトは白を足して使用

■ ソックスと靴
GX２ウイノーブラック
ハイライトは白を足して使用
※靴(ローファー)だけは艶ありで仕上げています。ソックスは艶消しです。

■ 肌
CL 01ホワイトピーチ＋白
シェードにCL 03クリアーペールレッドごく少量
CL 09スムースパールコートをオーバーコート

- 瞳デカール貼りのコツ -

瞳はデカールが付属しています。使う部分だけを切り出して､水につけたらサッと取り出して少し待つとすぐに使えます。しかもちゃんと切れ目が入っていて､余白は分かれていますので、ピンセットで余白を取り除いてあげることが出来ます！(驚きました！)

残った瞳だけをピンセットで貼り付けるのですが、クレオスから発売されている『マークセッター』を先に､付属の筆でチョンと乗せてからデカールを貼ると位置決めし易く、さらに柔らかくなりますので曲面にも貼りやすいです。綿棒や筆などで優しく水分を含め取ってあげればオーケー！
乾く頃にはしっかりくっついてます。

- メイクについて -

チークは百均で売っている「パステル」を､紙やすりで少し擦って、コスメで使うのと同じ､きめの細かいスポンジでポンポンしてあげました。付け過ぎたら水を含ませた綿棒で優しく拭き取ってあげれば大丈夫です。
ただしパステルは触ると落ちやすいのでクレオスのトップコート(艶消し)を吹いてあげると落ちにくくなりますよ！

今回､瞳は手描きしました。
既に原型師様のデコマスが発表されていますので参考にしながら､我が家の長女から『色素薄い系メイク』などの技法を教えてもらって(感謝！)から挑みました。

色素薄い系メイクとは「赤ちゃん」のような､透明感と儚げな雰囲気だそうで、おじさんには難しいのですが(汗)
そのセオリーに倣って瞳も眉も極力ボヤけた色味になるようにしました。瞳はエナメルで描いて､チークはパステルを使って目尻上下と頬にポンポンと乗せ､ラッカークリアーでオーバーコートしています。
女性の方ならお使いの化粧品を使ってみても面白いかも？