RC BERG LTD.

Nieuport 11
1/72 VINTAGE AIR PLANE SERIES No.A72-06

ニューポール 11
 第一次世界大戦が始まる1914年、ニューポール社のデザイナー、ギュスターブ・ドラージュは独創的な一葉半形式を考案し、複座偵察機10型に採用して成功させました。
 この形式は、速度に優れる単葉と運動性の勝る複葉の中間を狙ったもので、更に戦闘機としての可能性が期待され、同時に同じ80馬力エンジンを備えながら機体全体をよりコンパクトにまとめた軽戦闘機として11型が開発されました。
 1916年始めより部隊配備を開始した11型は、当時優勢だったドイツのフォッカー単葉戦闘機をたちまち圧倒し、この一葉半形式が軽戦闘機として最適であることを証明しました。
 小柄で軽快な11型は当時の戦闘機中では傑出した運動性を持ち、格闘戦を得意とする多くのエース達の乗機となり、ベベ(Baby)の愛称で親しまれました。
又、本国フランスをはじめとしてイタリア・イギリス海軍・ベルギー・ロシア・アメリカ義勇部隊(ラファイエット・エスカドリル)の各航空隊にも広く採用され、大戦初期の連合軍を代表する戦闘機となりました。
 軽戦闘機11号で完成された一葉半形式の思想は続く16型・17型に引き継がれて27型まで発展し、その影響は1930年代にまで及んでいます。

Nieuport 11

※解説文は1989年当時の資料による物です。あらかじめご了承下さい。



© 2007- RC BERG LTD. All Rights Reserved.
文章・画像の無断使用・無断転載を禁じます。