Nieuport 10
1/72 VINTAGE AIR PLANE SERIES No.A72-05
ニューポール 10
1907年に設立したニューポール社は、第一次世界大戦前より優れた機体を生産し各種レースで活躍する一方、軍用機としても採用され高く評価されていました。
開発者でありパイロットでもあったニューポール兄弟の墜死の後、1914年に入社したギュスターブ・ドラージュは、従来のニューポール兄弟の設計とは異なるV型の翼間支柱を持つ一葉半形式を採用し、ニューポール10型として完成させました。
この形式は速度に優れる単葉と運動性の勝る複葉の中間を狙ったもので、軽くて運動性の良いことが注目され、1917年に登場する27型まで続くニューポール戦闘機のシンボルとなりました。
1915年よりフランス航空隊に配属され偵察機として使用される中で、初めはピストルやライフルなどでドイツ機と戦火を交えました。 同年、イギリス海軍航空隊(R.N.A.S.)にも採用されエーゲ海方面に配属されたのをはじめ、多くはドーバー海峡に面したダンケルクに配備され、偵察任務のほか英本土爆撃に向かうドイツのツェッペリン飛行船に対する硝戒飛行にも活躍しています。
ニューポール10は複座機としてはやや馬力不足で運動性が劣っていたため、単座機に改造されて戦闘機としても使われ、フランス第二のエース、ジョルジュ・ギヌメールも1915年秋にこの単座型で数機の戦果をあげています。 又、彼の乗り継いでゆく機体に必ず描かれることになる“Vieux Charles”のマークもこの機体で初めて描かれました。
|