RC BERG LTD.

Ansaldo A.1 Balilla
1/72 VINTAGE AIR PLANE SERIES No.A72-03

アンサルド A.1 バリッラ
 第一次世界大戦当初、イタリア軍航空隊は戦闘機の開発に遅れをとり、スパッド・ニューポール・アンリオ等のフランス機で戦闘機部隊を編成してオーストリア・ハンガリー軍と戦っていました。
 1917年に漸く国産戦闘機としてS.V.A.5を生産しましたが、同機はその特性から長距離高速偵察機として使用され、その発展型として生まれたのがアンサルドA.1です。
 アンサルドA.1はS.V.A.5の基本的な構造を踏襲しながら、200馬力級のエンジンはそのままに機全体を小型化して運動性の向上を狙っていました。
 1917年夏に初飛行、3人のエース・パイロットにより実戦さながらのテストを行い改良に努め、1918年3月にA.16isとして配属が開始されました。
8月までに100機を生産、小柄な機体から18世紀にオーストリア軍に抵抗した伝説の少年バリッラの名を与えられて活躍が期待されましたが既に大戦は終盤に入っており、大部分は訓練部隊に回され極く少数機がアドリア海方面に配備されたに止まりました。
 大戦後はソビエトロシア、リトアニア、ポーランド軍で使用され、又、民間のレーサーとしても活躍しています。

Ansaldo A.1 Balilla

※解説文は1989年当時の資料による物です。あらかじめご了承下さい。


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