Thomas Morse S-4C
1/72 VINTAGE AIR PLANE SERIES No.A72-04
トーマスモース S-4C
第一次世界大戦より航空機産業で大きく立ち遅れていたアメリカでは、参戦した1917年中頃より漸く自国製の実用量産機が現れ始めました。
既にいくつかの実用機を製作していたトーマスモース社は、イギリスのビッカース社とソッピース社で経験を積んだB・O トーマスをチーフエンジニアに迎えて、1917年に本格的な戦闘機S-4の開発に乗り出しました。
S-4はトーマスのソッピース社での影響を受けてか、平面形は名機ソッピース・タブロイドの面影を残している反面、頑丈な構造と操縦性の良さで注目されました。
当時アメリカ航空隊は、練習機カーチス・ジェニーとヨーロッパでの装備機スパッド、ニューボールとの性能格差に悩んでおり、その間を埋める高等練習機として歓迎され、S-4B、その改良型S-4C合わせて約600機が生産されました。
本機は大戦中、アメリカ本土の全ての戦闘訓練部隊で使用され、更に海軍・海兵隊にも配属されてトミーの愛称で親しまれました。 パワフルでコンパクトなS-4のスタイルは、1920〜30年代へと続くアメリカ戦闘機の原点となり、そのデザインに大きな影響を与えています。
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