■ アーティストコメント
今回は『銀河漂流バイファム』からトゥランファムを製作致しました。
ソフトバンククリエイティブ刊『マスターファイルラウンドバーニアンFAM-RV-S1バイファム』内に掲載されましたトランファムの画稿をモチーフに、前回製作しました同書内画稿の主人公機『バイファム』と同じフォーマットで、“画稿の再現+可動”を主眼に製作致しました。
リアルタイムで視聴しプラキットを作っていた小学生当時、主役機よりもなんとなく好きだった機体なので当時の思いをこめつつ、非常に楽しんで作らせて頂きました。

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シリーズ2作目ということで全体的なバランス、ディテール再現は比較的、取り組みやすかったですが、可動面分割面で気を使いました。
可動面においては何よりも腰回りのスカートアーマーが鬼門でした。試行錯誤の結果ちょっと変わった可動方法となったので、ここは是非手にとって動かしてみてください。
分割に関しましてもバイファムの時に上手く再現できなかった色分け部分等々、再考致しまして（極小のパーツも増えましたが…）塗装派の方には塗装しやすく、無塗装スミ入れ簡単仕上げでもカラー画稿に近い仕上がりになるようになっております。

私の久々の大物新作、多くの皆様に手に取って頂けますと幸いでございます。

	■ 射水 宏 1972年4月生まれ 神奈川県横浜市出身・在住 2000年　電撃ホビーマガジンで活動開始 近年はガンダムホビーライフ誌でたまに作例を発表しつつ商業原型、イベント原型等製作。

■ プロデューサーコメント
銀河漂流バイファムは、主役機のバイファムよりも後発の新鋭機として主人公サイドにトゥランファムを登場させました。
これはザブングル、ダンバイン、エルガイム、Zガンダムといった、後のサンライズ作品に先駆ける形で同一物語内で新主役機に主人公が搭乗するという手法に極めて近い演出でした（専用機として交代はしていないので極めて近いと記しますと共にバイファムはロディだけが主人公ではなく13人の子供達が主人公でありロディも含めてトゥランファムに搭乗したので）

もっと言うと、バイファムは『量産機に主人公が搭乗する』手法をとっていました。機動戦士ガンダムで認知された『量産型ロボット』を活かし、専用主人公機ではなく量産機を主人公機とする演出はなんとなく、子供向けアニメとは違う作品を見ているという感覚を覚えた記憶があります（笑）この時期、量産機に主人公が搭乗するという演出はバイファムよりも早く放送された超時空要塞マクロスや装甲騎兵ボトムズでもとられており放送当時、今後この手のアニメ主人公は量産機に乗るようになるのだろうなぁなんて思ったものです（笑）

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ソフトバンククリエイティブ刊『マスターファイルラウンドバーニアンFAM-RV-S1バイファム』内に掲載されましたトゥランファムのガレージキット化に際してプロデュースとディレクションを担当させて頂きました。
今回も僕が絶対的信頼をおく『人間CAD』比類なき精密手作業原型師『射水 宏』氏に原型製作を依頼しました。

瀧川氏の画稿を立体再現する上での射水氏の経験値が上がった事で、前回のバイファムと比較して射水氏との意見交換などは激減し、版元様の監修含めて大きな形状修正はほぼありませんでした。
この辺の対応能力も射水氏の原型師としての強みです。
可動キットにする上で、トゥランファムの課題であるフロントスカートの難しい可動も射水氏の色々な工夫によって見事にクリアされています。この辺は是非、お手に取って頂き、御確認して頂きたいポイントでもあります。
今回、同書内に描かれましたマシンガンを付属させました。同書内でトゥランファムが使用しているカットが描かれており「おお〜これカッコイイ〜」ってなりまして（笑）射水氏にお願いしました。
同書内には他にもロングライフルやレールガン等特殊な武装も描かれており、今後？？？の機体に付属させるか、単独でオプションパーツとして発売するかなど企画しておりますので版権元様とも相談の上で決めていきたいと思っておりますので良いご報告をできるようにどうかトゥランファムの御購入をお願い致します！！

	■ 小松原博之 studioRECKLESS代表。 1985年にコスチュームデザイナーとしてデビュー後 1987年造型家としての活動を開始。 造型系イベントでの新作完売率は驚異の94％を誇る人気原型師。 最大行列1200人越えや最長で13年間新作連続完売記録は語り草になっている。 香港、中国、韓国、台湾などアジア圏でも根強い人気を持っており、現在は造型のプロデュース、ディレクションなども手掛けている。サングラスと黒服がトレードマーク。