ようこそケツイ製作講座へ!

 ここは、現在発売中の「ケツイ〜絆地獄たち〜 TYPE-B FH-X4 パンツァーイェーガー」を少しでも多くの皆様に実際に手に取り、組み立て、そして完成していただくための講座です。

 レジンキットは一般に「中上級者向」等と言われて来ましたが、それはもう過去の話!この講座を見れば、初レジンキットの方はもちろん、プラモ未経験の彼女だって大丈夫。最小限のツールで、最も簡単に、そして最高にカッコよく組み立てる方法を紹介します!

 なんといってもキモになる部分は動画付きなので、言葉では伝わりにくい動きやニュアンスもばっちり解ります。ですからもし万が一「それでも出来ん!」という方は、直接メールをください。何とかします!(笑)

 さあ、それではサクッと組立ましょう!


 今回使用するツールはこれだけ。
 右端はお馴染み、ごく普通のカッター。
 二番目は三角ヤスリ。金属製で断面が三角形のもの。文盛堂「超精密三角ヤスリ」推奨。
 次はニッパー。プラモデル工具の代名詞。タミヤ「薄刃ニッパー」推奨。
 見ての通り歯ブラシです。汚れ落とし、ほこり取りなど必須アイテム。
 最後はエッチングソー。極細のこぎりで筋彫りの復活等に。写真はウェーブ「グリップノコ」


 立体工作の必須アイテム、紙ヤスリです。紙ヤスリには「#○○番」と番号がついています。本講座では、#360,#500,#800を用意すればよいでしょう。紙ヤスリの中でも耐水性のあるもを「耐水ペーパー」と呼びます。レジンキット等、樹脂に使用する場合は、水をつけながら研ぐ「水研ぎ」が多いので、耐水性のあるものをお奨めします。



 ご覧のように、パーツには二〜三個の「ゲート」と呼ばれる凸があります。これは型の中でレジンが流れた道なので、必ず存在します。レジンキットでもプラモデルでもこれを処理するのが最初のポイントになるでしょう。

 気持ちは解りますが、このようにニッパーでパーツぎりぎりの部分を切り離しては絶対にいけません。ましてや、手でちぎり取るなどは論外といえます。。



 見てください。ゲートの切跡が汚くなる位ならまだしも、パーツ自体に深くダメージが入ってしまっています。特にこの部分のように薄い場合や尖っている場合等は、想像以上の失敗を招くことが少なくありません。

 そこでまず、ニッパーを使い、パーツから少し離れた位置、一〜二ミリ位の部分で一度切断してください。爪切りでも、まあ何とかなるでしょう。



 次に下側の部分から、もう一度一ミリ程残して切ります。レジンキットのゲートは楔形をしていることが多く、二度に分けて切るのが安全といえます。

 ニッパーによって処理出来るのはこの位まででしょう。これ以上深く切ると、パーツに傷を残す結果になってしまいます。



 ここからはカッターによる作業が適切といえます。一度に切り離そうとせず、カッターの刃をパーツと平行に密着させて、少しずつ薄く削っていきます。

 カッターでここまで処理できれば上出来でしょう。くれぐれも力を入れず、刃がスライドしているうちに自然に削れる感じが大切です。



 ここからは紙ヤスリによる仕上げを行います。耐水ペーパーの#500を使用してカッターの跡を消し、#800を使用して滑らかに仕上げます。

 これで仕上げ処理が終了です。ペーパーの場合も積極的に削るのではなく、ただ正確に前後運動を繰り返しているうちに、自然と仕上がる感じで。



Coffee Break - 初代のペーパー制覇(うんちく編)

 レジンキットに限らず、あらゆる立体工作の必須アイテム、紙ヤスリ。写真のタイプの他、文具店等でも見かける、茶色いタイプ、模型店でお馴染みの白っぽいもの等様々で、ホームセンター、ハンズ等では全てのタイプを目にすることが出来るだろう。全てに共通するのは、紙や布等に、砂状の研磨剤を定着させてある(故に英名はsand paper)点である。

 全ての紙ヤスリは「#○○番」と番号がついている。これは使用されている研磨剤の共通番号で、コンパウンド等液状、粉末状、砥石状等、全てが研磨粒子のサイズに対して共通番号となっている。紙ヤスリ類の例では#40等、番号が少ないほど荒く、木工等用。#3000、4000になると、半透明のフィルム状で、一見ただのカラーシートにしか見えない。

 模型関係では、#120〜#1500位が一般的であるが、#180, #360, #500, #800とか、#120, #240, #400, #600, #10000というように飛ばし方が重要となる。大きく飛ばせば各番手に時間がかかるが、飛ばす回数が減り、小さく飛ばすと各番手はすぐ仕上がるが多くの回数飛ばさねばならない。これは物理状況より、当人の性格による部分が大きいので、セット売りしているものは避け、自分なりの定番を作った方が良いだろう。ちなみに、本講座内では、#360, #500, #800を用意すれば十分だ。



 今度はバリのついたパーツを仕上げてみましょう。「バリ」とは左右(上下)の型の合わせ目にあるわずかな隙間から、レジンがはみ出した状態で、作業自体はゲートと同じ要領で行います。

最初はニッパーを使っておおまかに切り取っていきましょう。ゲートの時と同じように一ミリほど余裕を持って切り取ります。



 次にカッターで丁寧に仕上げます。ここもゲートの時と同じ要領で作業しますが、バリの場合は非常に薄いため刃が深く入りやすく、より力を抜いて作業すると良いでしょう。

 このパーツの場合、組み立てると見えなくなる部分にバリがあったので、ここまでの作業で十分です。もし目立つ部分の場合はペーパーまで仕上げ作業を行いますが、要領はゲートの時と同様です。



 このノズルパーツの様に極めて薄いバリがついているだけであれば、簡単に処理することが出来ます。

 レジンはスチロールより粘り強度が低いので、ご覧のように指で軽く折り曲げてやるだけで十分取り去ることが出来るのです。



 目立つ部分等で、折った跡が多少白く目立つようなら、軽くペーパーを当ててやると良いでしょう。

 さて、今度は機首部分です。ここはゲートでも、バリでもなく、ただ型の合わせ目が線として存在しているだけなのですが、機首なだけに、気になる方は処理しておきましょう。



ここでは動画で解説をしています。
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 物理的には非常に小さな問題なので、ペーパーを当てるだけで十分処理出来ます。
ここでは動画にて、ペーパーを使用するコツ等ご堪能ください。



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 表面は簡単に処理出来るのですが、パーティングラインは筋彫り内部にも存在します。
 ここではエッチングソーを用いた筋彫りの復活を、動画でご覧ください。



Coffee Break - 初代のカッター制覇

 俗に、「模型を作るのに最適なナイフはデザインナイフである 」と言われている。しかしどっこい、大いに異議ありですな!

 本来デザインナイフとは主に写植等に用いられたツールで、先端部分のみの鋭利性を追求した、薄いフィルムや紙など繊細なものを繊細に切断することに特化されたカッターの亜種。模型工作には脆弱である。スチロールや、キャスト等をバリバリ切っていては秒速でなまくらになってしまい、たちまちカッター以下の切れ味になってしまう。さらに刃が薄すぎる(カッターの1/3程度)ため、しなり過ぎてコントロールが難しい側面もある。加えて刃の交換がめんどくさい。

 少なくとも刃物の扱いに十分習熟するまではカッターでもの足りないことはないと考える



 それではこれまでの作業を踏まえて、尾翼部分を実際に組み立ててみましょう。
 パーツに少しゲートを残しながらランナーから切り取ります。

 次に残したゲート部分を2回に分けて切り取ります。まず写真の方向から...次に写真裏側から切ります。



 この部分は本体に取り付ける大事な角ダボなので、間違って切り取らないようにし、丁寧に仕上げておきます。

 ニッパー、カッター、ペーパー#500,#800などのツールを駆使し、今回説明した処理が終了した水平尾翼青パーツ。同様にして黒、白の各パーツも仕上げておきます。



ここでは動画で解説をしています。
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 仕上がった水平尾翼青、黒、白パーツを実際に組んでみましょう。この動画を見ればまだ入手してない方は必ず欲しくなりますよ!



 今度は垂直(水平)尾翼を組み立てます。  処理は同様ですが、垂直部分にバリを発見!パーツの保持が難しく、直線に仕上げねばならないので、ここは三角ヤスリを使用しましょう。



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 水平部分に無数の細かいバリを発見しました。ここはカッターによる「かんな削り」を行ってみましょう。これはプロが好んで使う手法で、非常にスピーディー。ただし状況によってはかえって汚くなることもあるので見極めが必要です。



 垂直尾翼の黒パーツ。パーツが脆弱な上、繊細なリブがあり、青や黒のパーツと組み合わせる重要な部分。カッターは慎重に扱うこと!

 ペーパーを使用する際も、パーツのエッジが丸まってしまわないように慎重に作業します。ペーパーを一度折るなどして堅くして作業すると○。



ここでは動画で解説をしています。
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 全ての処理が終わった青、黒、白のパーツを組み立てます。きちんと処理すればこんなパーツも接着なしで組むことが出来るのです。




 レジンキットを上級者向けだと思っていた方、いかがですか?今回の作業に関しては、プラモデルと全く同じ作業ばかりでしたよね?

つまり普通にプラモデルが組める方なら、別に問題はなくプラモデルを組んだことのない方がこのキットからスタートするのもOKだということが解っていただけたでしょうか?

 第二回講座ではいよいよ本キットの目玉ともいうべき、取り付けダボ関連を中心に解説します。
それではお楽しみに!

鋭之介 “初代” 日野


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